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八雲ふみねのシネマコンプレックス

シネマアナリスト八雲ふみねさんの連載コラムです。耳寄りの映画・ODS上映作品等についてご紹介していきます。

神山健治監督の新境地!『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』【八雲ふみねのシネマコンプレックス】

シネマアナリストの八雲ふみねが映画・ODS上映作品について紹介する「八雲ふみねのシネマコンプレックス」。
第24回は、3月18日から公開となる『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』を特集します。

夢に導かれて、“ワタシ”を見つける

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2020年東京オリンピックの開幕が目前に迫った夏、岡山県倉敷市。
森川ココネは車の改造ばかりしている父親と暮らす、ごく普通の高校生。
最近は一日中眠気がつきまとい、家でも学校でも居眠りばかりで、しかも寝ると決まって、同じ夢ばかり見ていた。

そんなある日、父が突如警察に逮捕され、東京へ連行されてしまう。
父がそんな罪を犯したとは思えないココネは、何故逮捕されたのか、その謎を解くために、幼馴染みの大学生モリオと共に東京へ向かう。

その道中、ココネはいつも自分が見る夢と現実がリンクしていることに気付く…。

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「東のエデン」や「攻殻機動隊S.A.C.」などを手がけた神山健治監督による劇場版オリジナルアニメーション『ひるね姫〜知らないワタシの物語〜』。
リアリティあふれる本格的SF描写を得意とする彼が「自分の娘に観せたい映画を作りたい」という発想から、完全書き下ろしのファンタジー作品という新境地に挑みました。

主人公ココネの声は、多くのドラマ映画で注目を集めている高畑充希がアニメに初挑戦。
その他、満島真之介、古田新太、釘宮理恵、高木渉、前野朋哉、清水理沙、高橋英樹、江口洋介といった実力派キャストが名を連ね、夢と現実を行き来する不思議なロードームービーが完成しました。

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岡山県倉敷市の風景の美しさもさることながら、やはり神山監督の本領を発揮するのは、夢の世界。
それまで描いてきた“日常”の風景から一気に抜け出し、これまでの神山作品を彷彿させるようなSF観やファンタジー要素が随所に感じられて、実にスリリング。

そしてココネとモリオの旅を通じて、ひとつ、またひとつと伏線が回収されるごとに浮かび上がってくるのは、“家族の絆”というリアルな真実。
キャラクターたちが夢と現実を行き来するように日常的描写とSF的描写が交差することで、日常の何気ない風景や人とのつながりさえも“ギフト”のように思えてくる。

世界観にさらなる奥行きを生み出すこの表現方法はアニメーションだからこそ出来ること、ひいては“神山マジック”とも言えるでしょう。

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春は陽気につられて、ついウトウトしてしまいがちな季節。
夢とも現実ともつかない不思議な旅に出かけてみませんか?

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ひるね姫〜知らないワタシの物語〜
2017年3月18日から全国ロードショー
監督・脚本:神山健治
声の出演:高畑充希、満島真之介、古田新太、前野朋哉、高橋英樹、江口洋介 ほか
©2017ひるね姫製作委員会
公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/hirunehime/

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