ニッポン放送アナウンサー吉田尚記をアイコンとしたカルチャーサイトyoppy Powered by ニッポン放送

MENU
雑談ですが・・・

気になるあの人に話が聞きたい!じゃあ、早速行ってみよう!「yoppy編集部です!あの、これ雑談なんですが・・・・」

「いまどきのスマート大学生に聞く:大学に行くこと、そして就職すること・・・」(全2回連載) 後編

■大学は「フロー」な状態を体験するための幅広い知識をぱっと手に入れられる「コスパ」が最も良い場所!

厳しい経済状況や少子化で、大学進学、そして就職という流れに変化が起きています。ひとつは地元大学への進学に変えて経済的に無理のない生活の確保。その先には地元での就職も視野に入れているケース。それに対して首都圏の私大は独自の奨学金などを用意して地方学生の取り込みに躍起。早稲田大学では「めざせ!都の西北奨学金」を拡充し、年40万円支給だったところ、17年度から春学期分授業料(約60万~80万円)を免除すると打ち出し2割増の応募があったそうです。

今や2人に1人が大学に進学する時代。日本の学生にとって大学は特別な場所ではないものの、さまざまな環境の変化によって「何のために大学に進学するのか」「果たして就職に有利にになるのか」と言った疑問を持ったまま時間ばかりどんどん過ぎていっているのではないでしょうか。

yoshida_tehuyakura1

ここに2人の特別な大学生がいます。ある意味同年代の先端を行っている2人の天才大学生。彼らから現在送っている大学生活を聞き出せば、そんな状況に対する答えが出てくるのではないか? そんなところから今回はアナウンサー・吉田尚記が最高レベルの大学生の本音に迫るインタビューを敢行!!(対談は2月21日にニッポン放送の会議室にて行われました)

今回はその後編。前編を読んでない方は、まずそちらをどうぞ。この春から大学に進学される方、そして今後大学から就職されていくかた必読!!

「いまどきのスマート大学生に聞く:大学に行くこと、そして就職すること・・・」(前編)

Tehu(てふ)プロフィール
デジタルクリエイター・慶應義塾大学SFC環境情報学部 2年 1995年、兵庫県生まれ。
2009年に開発・公開したiPhoneアプリのヒットをきっかけに、活動をスタート。現在、株式会社TEAMBOX取締役CCO、株式会社講談社「現代ビジネス」CTOなどを務めながら、企業や著名人とのコラボレーションで、裏方として多くのWebサイト・映像・広告・ライブのプロデュースを手がけている。

yoshida_tehuyakura4

矢倉大夢(やくらひろむ)プロフィール
筑波大学 情報学群 情報科学類 2年 20歳。大阪生まれ。
中学1年の時にふとパソコン部に入部したことをきっかけにプログラミングを始める。その後、プログラミングの全能感に勉学を忘れてのめり込み、Linuxカーネルといった低レイヤーからセキュリティ、Web開発まで幅広く学ぶ。中学3年で国家資格「情報セキュリティスペシャリスト」に最年少合格。また、情報処理推進機構の未踏IT人材発掘・育成プロジェクトに最年少で採択。ほか多数の国内外コンテストで受賞。現在、株式会社TEAMBOXでCTOも務めている。

yoshida_tehuyakura5

■2人は「フロー体験ゾーン」に完全にハマっている・・・

吉田:それこそ、2人はプログラミングが天才的にできるようになったのは何がきっかけだったのか・・・。

矢倉:プログラミングをやめなかったからですね・・・

吉田:あっそうかそうか・・・

矢倉:プログラミングって途中でやめるステップがいくつもあって、最初はバグがあって動かなくなってそれを越えられなかったり、英語が読めなかったり、作って出してみたけど全然流行らない(認めてもらえない)とかあって、そんなステップにも負けずにやめなかったからですよね・・・。

Tehu:あるところまで乗り越えればスキルが身につく・・・使えるものになる。僕はプログラミングということでは、結局やめたんだけど、使えるものになるところまでやったから使えているんですよね。使えるようになったところで気づきがあって、僕はプログラミングからプロデュースにピボットしましたが・・・。でもそのスキルはいまでも使えるし・・・。

僕はピボット大好きなんです。飽きも早いんですが笑・・・。

吉田:ノーベル賞クラスの学者さんは専門分野が2つ以上あるということを聞きました・・・。専門分野が1つしかないとそこまでは行けないんだそうです。

Tehu:それこそiPS細胞の山中伸弥さんは元整形外科医ですよね。整形外科をやろうとして全然うまくいかなくて研究を始めて、そこからiPS細胞にたどりついた・・・。

吉田:だから「to be(なにかになりたい)」はおかしくて、「to do(なにかをしたい)」なんですよ。プログラミングをしたい、病気を治したい・・・。さらにその先に何があるのかと考えたとき、僕が最近思っているのは「フロー体験」(究極の集中状態)なんです。

フローな状態になると人は、時間の流れを忘れ、ひたすらそのことに没頭し、得も言われぬ高揚感に包まれるんだそうです。(ハンガリーの心理学者・ミハエル・チクセントミハイが生み出した究極の日常生活の心理学と言われている)

スポーツ選手とかがすべての物事がうまくいってると見える瞬間を「ゾーン」に入ったとか言うじゃないですか。結局それに入りたい。みんな。それで人生が全部埋め尽くされていたら十分だと思う。それ以外何もいらない。

ではそういうゾーンが発生している人というのは、そもそも偶然でしか発生されないと思われていたんですが、全然そうじゃなかった。最近の研究でわかってきたんだそうです。

一番面白い例が「エクストリームスポーツ」。昔そんなことを世界チャンピオンがやったら歴史が動いたと言われるような、例えばスノボーとかで180度ジャンプ台を回転しながら飛び越えて5m先に着台・・・。以前は世界チャンピオンがやって歴史が動いたとか言われたんですが、いまは5歳の子供がやっちゃうんですって。どんどんスキルレベルが上ってきている。

そういう意味ではこの2人は「ゾーン」に完全にハマっているってことだよね・・・。

Tehu:どうでしょうね笑・・・。まあ好きなものに対しては・・・

矢倉:プログラミングやってて楽しい・・・ってことですよね。

yoshida_tehuyakura6

■大学って教養のスカパーですね・・・

吉田:「ゾーン」に入る条件があるらしいんですが、たしか、プログラミングとかはゾーンに入りやすかったと思います。

矢倉:プログラミングしているとご飯食べるのめんどくさくなりますよね。

Tehu:それはそうだよね・・・。僕だとイラレ(Adobe Illustrator)ですけどもう動きたくないです。

吉田:何かを作る作業が「ゾーン」に入りやすい、典型的なのは「楽器の演奏」。ゾーンに入りやすいものナンバーワン!! ゾーンに入りやすい状況を自ら生み出している2人にとって、大学(キャンパス)ってどんなものなんですか?

矢倉:いろんな幅広い知識をぱっと手に入れられるには「コスパ」が良い場所かもしれません。本のほうがもっとコスパが高いとかもあるかもしれないんですけど、本は山のようにあって、対する大学の授業なんてたかだか人間が見れる数しか無いからある程度そこでセレクションされていて、だからぱっと選んで受けられるというのがすごくコスパがいいなと思ってます。

あと、ああいう半強制的な場所というか空間があったほうが、人は、微妙にしか興味ないものでも学べるかもしれません。

Tehu:僕も同じですね。それが僕がSFCに行った理由でもあるんですが、SFCって言い古した言葉かもしれませんが、いわゆる「リベラルアーツ(学問の総合力の育成)」なんですね。なんでも学べるし自由にできる分、これは知らなかったけど学んでみたいということに出会えるし、それ以上に面白かったのは、通学が遠いので集中的に行くことにすると、どうしても時間割に隙間ができてしまうんです。何か入れたい。ただ一個も興味あるものがない。でも学校にいるんだからとりあえず適当に一個選んで履修してしまえと受けてみたら凄い面白かったとか・・・。

自分が受けたいとすら思ってなかった授業の中から面白いものに今期だけで3つも出会えたんです。こういった新しいものへ出会えたのがすごく良かったと思います。

矢倉:それって社会に出たらすごく難しいことで、僕も法学部の授業を、空き時間にパッと受けてみたら、なんか「慰謝料の訴訟の判決文」を3週間くらいずっと読んでいたんですけど、めちゃくちゃ面白かったです。法律って結局パターン学習なんですよ(僕が得意とする)。なんか全然違うところで、自分のスキルを活かせるものに出会える・・・。

吉田:もしかしたら矢倉くんは法律ドロドロのソフトを作っているかもしれない笑・・・。法律を人工知能で判断するソフトとかも作っちゃいそうだね・・・。

矢倉:そういう出会いを効率的にできる場所ですね、大学は・・・。

吉田:つまり大学の授業ってセレンディピティ的なもののエッセンスのかたまりがいっぱい並んでいる状態ってことですよね。

矢倉:そうですね。

吉田:世の中だとなかなかそういう環境ってないんだけど、大学に入ればそういうエッセンスのかたまりを受け放題・・・

矢倉:授業料に組み込まれちゃってますから時間があるかぎりいくらでも(追加料金タダで)受けられる・・・。しかもネットで動画見るとかだとほかの動画も見たりしちゃうんですが、大学キャンパスに行ってしまうと授業を見るしかない・・・。

吉田:こういうバスケット制には意味があるんですよ。チャンネルをまとめて視聴できるスカパーのパッケージのようなもので、大学って教養のスカパーってことだよね笑!!別に時代劇チャンネルをわざわざ見なかったけど、たまたまパッケージに入ってて見てみたらずっと見ちゃったみたいなこと・・・あるよね。

吉田:ということで、新鮮な現役大学生の本音をたくさん聞かせて頂きありがとうございました。これからも大学生活を大いに楽しんで下さい。

Tehu:お疲れ様でした。

矢倉:ありがとうございました。

Tehu
http://tehu.me/
矢倉大夢
http://yumetaro.info/index.ja.xhtml