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八雲ふみねのシネマコンプレックス

シネマアナリスト八雲ふみねさんの連載コラムです。耳寄りの映画・ODS上映作品等についてご紹介していきます。

“Boy meets マーメイド”なハートフルストーリー『夜明け告げるルーのうた 』【八雲ふみねのシネマコンプレックス】

シネマアナリストの八雲ふみねが映画・ODS上映作品について紹介する「八雲ふみねのシネマコンプレックス」。
第32回は、5月19日から公開される『夜明け告げるルーのうた』を特集します。

きみは本当の思いを心から叫んでいるか? 天才・湯浅政明監督初のオリジナル劇場版アニメーション

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寂れた漁港の町、日無町。
男子中学生のカイはもともと東京に住んでいたが、両親の離婚が原因でこの町に移り、父親と日傘職人の祖父と一緒に暮らしている。
両親への複雑な思いを抱えながらも口に出すことが出来ず、鬱屈した気持ちを抱えるカイ。
彼にとって唯一の心のよりどころは、作曲した音楽をインターネット上にアップすることだった。

ある日、クラスメイトの国男と遊歩に誘われて人魚島を訪れたカイは、人魚の少女ルーと出会う。
天真爛漫なルーと一緒に過ごすうちに、少しずつ自分の気持ちを話せるようになるカイ。

しかし日無町では、古来より人魚は災いをもたらす存在とされていた…。

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中学生の少年と人魚の少女が巻き起こす騒動を描いた『夜明け告げるルーのうた』。
『夜は短し歩けよ乙女』が先月公開されたばかりの鬼才・湯浅政明監督が満を持して放つ、初めての劇場オリジナル作品です。

童話を連想させるような独特の美しい描線、ポップなキャラクターとビビッドな色彩感覚。
圧倒的な独創性で国内外のファンを魅了してきた湯浅監督。
1999年に発表された斉藤和義の代表曲「歌うたいのバラッド」に乗せ、ファンタジックなストーリーが繰り広げられます。

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人魚の少女ルーを演じるのは、人気子役の谷花音。
楽しそうに歌い踊る無邪気なルーを愛くるしく演じています。
カイの声を担当した下田翔大はアフレコ当時、リアル中学生。
その年齢にしか出せないリアリティがダイレクトに伝わってきます。

ほかルーのお父さん役に篠原信一、カイのおじいさん役に柄本明と話題のキャストが集結。
疾走感あふれるアニメーションに命を吹き込みました。

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音楽と映像の融合も湯浅作品の特徴のひとつで、音楽映画としての側面も持つ本作。
特に、主題歌「歌うたいのバラッド」はシーンに応じてアレンジを変えて何度も登場し、クライマックスのカイの熱唱へとつながる様は、心の澱(おり)が一気に開放されたような爽快感さえ感じられます。

本当のことは歌の中にある。

夢を追い求めている人、でもやりたいコトに躊躇している人の背中をポンと押してくれる。
湯浅監督の優しさがジワジワと伝わってくる一作です。

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夜明け告げるルーのうた
2017年5月19日から全国ロードショー
監督:湯浅政明
声の出演:谷花音、下田翔大、篠原信一、柄本明、斉藤壮馬、寿美菜子、大悟(千鳥)、ノブ(千鳥)
ほか
©2017 ルー製作委員会
公式サイト http://lunouta.com/

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