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新しいラジオを作ろう!

ラジオ局のアナウンサー吉田尚記は常々考えている。ラジオは‘成長産業’だ!と。そこで、どうしようかと考えた。そうだ、新しいラジオを作ろう!

ラジオ新時代みたいになったらいいなってちょっと思いますよ

株式会社ニッポン放送、株式会社Cerevo、株式会社グッドスマイルカンパニーの3社は、ワイドFM対応のラジオ「Hint(読み:ヒント)」を開発したことを先日発表しました。製品のコンセプトをニッポン放送が、ハードウェアの仕様設計や試作機の開発をCerevoが手がけたほか、フィギュアメーカーのグッドスマイルカンパニーが製品のデザイン面で協力し、現在クラウドファンディングを通じて製品化を目指しています。

「Hint」の起案者で総合プロデューサーを務める、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記に、開発の経緯を聞きました。

ニッポン放送アナウンサー吉田尚記

Q:この企画を思いついたきっかけ

ずっとラジオ局がやらなきゃいけないのに、放置していたことがあると思うんです。ラジオって1920年に放送が始まっているんですけど、100年近くカタチが変わっていないんです。ラジオって今でもなくなっていないっていうことが絶対的な価値があるメディアなのに、その絶対に変わらない価値を届ける努力に関しては、まだ考え落としていることがあるなと思って、それがラジオのハードウェアだと思ったんですよ。なので、ラジオ局が本気のラジオを作ろうとずっと思っていたのが、今回の企画のきっかけです。

Q:最初は「かっこいいラジオが欲しい」と思われたと伺いましたが・・・

もともとラジオってすごくいいのに、もっと聞かれていい、親しまれていいのに、聞かれてないってずっと思ってるんですよ。日本って1週間にラジオを5分以上聞く人ってのがだいたい38%、40%くらいらしいんですが、アメリカやイギリスだと90%。こんなに差があるのはなんでかな、とずっと思ってて、ひとつには、ラジオが、自分が、ハードウェアとして欲しいものがあるかなぁ?っていったとき、「あれ、もしかしたらないかも」ってガジェッターとして思ったのが、一番初めのきっかけ。

Q:3社のコラボとなった経緯

もともと、安藝さんと知り合いで、ヘッドフォン作ってる話を聞いて、あれグッドスマイルカンパニーってフィギュアの会社なのにヘッドフォン作るんだって思ってて、見せてもらったらめちゃくちゃかっこよくて「カッコいいっすね」って言ったら、たいへん恐縮ですが、下さいまして、まじですか、ありがとうございます、ってフェイスブックでメッセージを送ったら、安藝さんからいろいろと質問が返ってきて、今後も音展開したいんですよって話をしたとき、そういえば、俺、自分がほしいラジオが欲しかった、と思って、その話をしたところからまず、グッスマさんが乗ってくれた。

そこからこういうの作りたいんですよって話をしたら、メチクロさん、このヘッドフォン作った方を教えてもらって、紹介してもらって会ったところ、これはすごいと、この人はすごいという話になり、またグッドスマイルカンパニーに行ったわけですよ。そうしたら隣に知り合いの岩佐さんがいた。「あっ、作れる人がいる!」と思って、そのまんまお声掛けして、お願いをしたという次第です。

サークル活動みたいな感じです。大人でちゃんと出来る人たちが、にやにやしながら作ってる、趣味とは言っちゃいけないんですけど、けっこう趣味要素多いですね。

Q:「ラジオ=気配」というコンセプトについて

メチクロさんとラジオのことを話するの、めちゃくちゃ面白くて、ラジオってなんだろうっていうのを、こんなにじっくり考えたことも実はなかった、なんとなくこうだってのはいっぱいあったんですけど、そんな中でラジオを聞く人が何を期待しているんだろうと思った時に、寂しいのがまず嫌なんですよ。

同時に、煩わしいのも嫌。寂しくないけど煩わしくもないということを実現するための、メディアっていうか、デバイスがラジオだということに気付いて、それをもうちょっと、シンプルな言葉でいうと、人の気配がするとすごく安心するじゃないですか。だから、気配がラジオにとって一番大切。でも命令とかされたくないでしょ、ラジオに・・・。だから近くにはいてくれるけど、来るものは拒まず、行くときはニコニコ笑っていいよっていうふうに言ってくれるような存在がラジオだなってことに気づいて、これは、気配だ!気配を実現させるものを作ろうって話になったんですよ。そしたらメチクロさんからあのデザインが届いてビックリしたんです。

Q:商品名について

Hintってすっごいシンプル。「気配」って英語で何だろうって引いたら「Hint」って書いてあって、「Hint」よりもう一個の意味に乗っかったからこれでもうOKと、一回もそこ会議しませんでした。

Hintっていい感じでしょ? ラジオって求めて聞かないんですよ。この情報を確実に必要だと思って聞くってけっこう限られた状況で、ラジオの場合は、なんとなく聞いてようかな、いうふうに流れてきた情報が、その人の人生を左右するくらい重要な情報であることもある。

これも「hint」っていえば「hint」だよね、ってとてもラジオ的ないい言葉だなと思って・・・。

Q:ラジオと他のメディアとの違い

ラジオのことを「距離が近い」とか、「懐かしい」とか、「自分に向かって喋ってくれている」とか、いかにも言いそうな言葉を排除して考えたんです。今回。

その時に、ラジオに命令されたくないなというのが個人的な思い、そこにこうあったときに、そもそも、スピーカーがこっち側についてたりすると、こっち側にいなければいけないことすらちょっと命令じゃないですか。

360度どこにいてもいいですよって言ってくれているラジオって、本当に自由。それって、自分の人生一所懸命やってるけれども同時に、例えばニュースがあったらラジオが教えてくれるわけです、関東地方で雨が降り出しましたみたいなことは、こう教えてくれるから、重要なアラートがあるんだけど、ずっとそっち向いてなくてもいいっていうことは、実は無音よりも自由なんです。それを実現させてくれるデバイスになって本当に良かったと思います。

Q:自信はありますか?

自分がめちゃくちゃ欲しい。まずだって俺がクラウドファンディングしますから、絶対。アナウンサーとして放送でしゃべる身として、普通の人よりラジオ好きですし、直せるかというとそんなに直せたりはしない、それをゼロから作ってる技術部の人とかいるんですけど、技術部の人に話したら全力でおもしろがって全力で乗ってくれました。

いやこれがね、あれがね、って、もうあの、いわゆる重役クラスの技術系の方の後ろで、これラジオどんなチップがいいのかな、とかみたいな話をしてたら、おれこんなラジオができるとは聞いてなかった、みたいな、打ち合わせに参加してない人はにやにやしながら乗ってきたりとかしてくれて、手前味噌かもしれませんけど、ラジオの中の人って、基本ラジオって、ビジネスとして儲かるビジネスじゃないんですよ。だから、いる人たちが、ビジネスとかは置いておいて、ラジオが好きなんです。そういう人たちがにやにやしながら作れたのがよかったですね。

Q:こんなにラジオのことを考えたのはありましたか?

だから意外とラジオってこんなものだよねって歴史があるから文法があって、そこに閉じこもっちゃってたけど、そもそもあのカタチになったのってエレクトロニクスがあれくらいしか進化してなかったからあのカタチしかありえなかった、のを、何十年も俺たちはずっと見てきたけど、ぜんぜん違うゼロからいま音声を同時にFM波から発信するとしたら、どうできるんだろう、っていったら、Hintはすばらしいんですけど、もっと他の形があってもいいなとも同時に思います。だから、何百種類もできて、ラジオ新時代みたいになったら、いいなってちょっと思いますよ。

Q:ワイドFMもいいきっかけでしたね

ニッポン放送は去年の冬からFMで聞けるようになりまして、AM電波に対して、FM電波というのは、非常にほかの電気機器と相性が良いので、ノイズとか乗らないので、新しいデバイスを作るのにもってこい、ということで、ガジェッターに「ラジオ使ってなかったら、これ、使って下さい」ってすごく言いたいんですよ。

どういうことかというと、みんなガジェッターの人ってずっと、スマホも見てるし、PCをさわったり、画面で目と手はだいたい忙しいはずなんですよ。普通の生活で、部屋の片付けしてても、家事して料理作ってても、洗濯物たたんでても、ふだん、眼と手が何かに占領されているときがすごく多いはずなんですよ。

そのときに、情報をいま、なるべくなら入れたい、しかもそんなにおしつけがましくない、というときに、耳が空いているんですよ。耳が空いているのに、それを放置しておくのは、とてももったいないと思うので、ガジェッターの人は、今までに使ったことにないガジェットだと思って、ラジオを導入してみて欲しいなぁと思います。

Q:BLEについて

せっかく、新しいラジオを作って、いろんな人にお金を出していただくからには、なにか、新しいことを一個やらないと失礼かなと思ったんですよ。そのときに、一番初めに、みんなが考えるのは、インターネットにラジオをつなぎたい、でもインターネットにラジオをつなぐために、wi-fiを入れるとか、今だったら、3G入れるとか、いろいろ考えたんだけど、なんかひとつもピンと来ない、だってみんないまスマホ持ってるし・・・。それを考えて考えて、一個、あっ、こうやればできるんだ、っていうのを思いいついたのが、今回のBLE(Bluetooth Low Energy)なんです。

まずは、ラジオからDTMS音(ピッポッパ音)を送ります。これ簡単に言うと、電話のダイヤル音。すると、その信号をこのデバイス「Hint」がキャッチして、その音をスマートフォンに向かって、BLE=Bluetoothでとばします。手元のスマートフォンが、そのBLEから来た情報を受け取ると、インターネットに、この情報っていったいどこのURLなんですか、っていうのを聞きに行くんですよ。聞いて、このURLですね、っていうのをこちらに戻して、スマートフォンは、当然そのサイトにアクセスする。

一言で言うと、電話の音(DTMS音)がラジオから聞こえると、手元のスマートフォンは近くにいるだけで、送られたURLを自動で表示してくれるようになる。例えば、ラジオに出てるアーティストがすごくいいなって思ったけども、なんか今アーティスト名聞き取れなかった、とかあるじゃないですか、でもそのとき、「じゃあ今から、公式ホームページのURLを送りますね」って言って電話の音(DTMS音)がピポピポって聞こえると、手元にその公式ページが表示されるんです。

またこの商品ってどこで買えるんだろうと思った時、そのECのサイトが表示されたりできるんです。いわゆる、続きはウェブでってみんなやるじゃないですか。放送で全部聞かされるのは、興味のない人にとっては、とっても負担になること、だけど、興味ある人からすれば、いやもっと聞かせてよ、と思うことっていっぱいあるじゃないですか。その間をスマートフォンとこのBLEを使って埋めることができたら今のラジオっぽいかと思ったんです。

「ラジオの音声で、BLEを発信して、手元のスマートフォンがURLを表示する」というシステムは、現在特許を出願中です。もしすごい電機メーカーがいて、ものすごい高機能なラジオを作りましたといっても、電機メーカーさんは番組を作ることはたぶんないわけですよ。ラジオ局は毎日番組を作っています。番組を作った人がハードウェアも作る、たぶんほとんど今までにおきたことがない例だと思うので、この状況を活かしてラジオ自体で今までにみんながしたことのない、全く新しい体験をしてもらえるようにしたいと思ってます。

このラジオを参加したなって実感を持って手元に置いてみたいな思う方、CAMPFIREで早期購入ができるようになっております。

クラウドファンディング(CAMPFIRE)サイト
https://camp-fire.jp/projects/view/8696/

あと、CAMPFIREとかクラウドファンディングってとってもラジオっぽいと思うんですよね。みんなで今までにみたことのないものをよってたかって作っちゃおうって、とてもラジオっぽいので、ぶっちゃけ、ひとりでお金出すにはちょっと多すぎるっていうのもあるんですけど、一緒に参加してもらえるチャンスがあること自体、いろいろ出来ていく過程を見てもらえる楽しみも、ラジオっぽいなと思うので、クラウドファンディングを始めさせて頂くことにしました。是非、CAMPFIREであなたからのお申し込みをお待ちしています。

製品サイト
http://www.yoppy.tokyo/hintradio

クラウドファンディング(CAMPFIRE)サイト
https://camp-fire.jp/projects/view/8696/