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バチバチしてこそアイドル!?愛踊祭2016「りんご娘」優勝の理由

国民的アニメソングカバーコンテスト「愛踊祭(あいどるまつり)2016」の決勝大会が9月10日(土)に東京ドームシティホールで行われました。

集合写真

国民的アニメソングカバーコンテスト「愛踊祭2016」は、今年で開催2年目となるアイドルコンテストで、でんぱ組.incが大会アンバサダー、こぶしファクトリーが大会公式サポーターを務めています。今年は全国242組のアイドルがエントリーし、動画投稿によるWEB予選、そしてエリア代表決定戦を勝ち抜いたアイドルだけが東京ドームシティホールの決勝大会に立つことができるというシステムです。

半年間にわたる予選を経て、その決勝大会が9月10日(土)に行われ、全国各エリアから勝ち上がった計10組のアイドルがバチバチの戦いを魅せました。

あえて「バチバチ」と表現したのは、決勝大会で司会を務めた「ミキティ」こと藤本美貴さんが、開演冒頭のトークで「アイドルのバチバチたまらないですね」「バチバチしてこそアイドル!」と堂々と話し、アイドルたちが闘争心を時には隠し、時にはむき出しにしてパフォーマンスするのを、楽しみながら観て良いのだということを教えてくれたからです。ハロプロのアイドルとして、ソロもグループも経験したことのある藤本美貴さんが言うからこそ説得力があります。

開演後いきなり登場したのはでんぱ組.inc。Web予選の課題曲となったひみつのアッコちゃん「すきすきソング」を披露しました。

でんぱ組

続けて、こぶしファクトリーがエリア代表決定戦の課題曲クレヨンしんちゃんの「オラはにんきもの」を披露し、会場は一気にヒートアップ。本気の戦いに挑むアイドル達にエールを送るかのように、ステージを一気に盛り上げました。

こぶしファクトリー

そして、10組のアイドルの登場となるわけですが、決勝大会でそれぞれのアイドルが披露するのは以下と決まっています。

①各自のオリジナル曲

②WEB予選課題曲「すきすきソング」(『ひみつのアッコちゃんエンディングテーマ』)

③エリア代表決定戦課題曲「オラはにんきもの」(『クレヨンしんちゃん』オープニングテーマ)

②と③、つまり3曲中2曲はどのアイドルも同じ曲を披露することになります。個性ひしめくアイドルたちが、あえて同じ「課題曲」をパフォーマンスする。すなわち、衣装や歌唱力、ダンス振付など、楽曲以外の部分でどのように個性を出すかが見せどころになるわけです。

▼出場したアイドルは以下の10組。(出演順)

①フルーレット(関西代表/滋賀の女子中高生アイドルユニット)
フルーレット

②C-Style(関東A代表/木更津発ヤンキー系アイドルユニット)
C-style2

③SPL∞ASH(中国・四国代表/羊のかぶり物の広島の応援団ユニット)
スプラッシュ2

④Chuning Candy(九州・沖縄代表/沖縄の平均年齢14歳ガールズグループ)
チュニキャン2

⑤フルーティー♥(北海道代表/北海道発!育成型アイドル)
フルーティー

⑥りんご娘(東北代表/青森最高! 産地直送! 農業活性化アイドル)
りんご娘2

⑦ROSARIO+CROSS(東海代表/静岡のアイドルパフォーマンスユニット)
ロザリオ2

⑧ケミカル⇄リアクション(北信越代表/新潟発のダンスボーカルユニット)
ケミカリ2

⑨原宿物語(関東B代表/美少女 × ダンス × 演劇の大型エンターテインメントグループ)
原宿物語

⑩アイドルネッサンス(関東C代表/ソニー・ミュージックアーティスツ初のアイドル)
アイルネ2

今回決勝大会に勝ち上がったのは全てグループ編成のアイドルで、ソロアイドルのパフォーマンスが見られなかったのが少し寂しかったです。近年はグループアイドルが豊作という現象が続いていますが、グループではなく“「私」が日本一になるんだ!”という気概を持った人にも勝ち上がってきてほしかった。そういう人のソロパフォーマンスには、グループとはまた違った魅力があると思うのです。

◆優勝は、観客&視聴者投票1位の「りんご娘」

決勝大会の審査員を務めたのは、MCを兼務するヒャダインさん・藤本美貴さんや、多田慎也さん、岡田実音さん・ニッポン放送吉田尚記アナウンサーなど。

ヒャダ・藤本2

総勢10組、およそ3時間にわたるパフォーマンスが終了した後、さまざまなジャンルのプロを集めた7人の審査員、そして会場の観客による投票、AbemaTV生配信による「視聴者投票」によって決まった結果、観客と視聴者の票で決まる「オーディエンス賞」とのW受賞という形で「りんご娘」が優勝を飾りました。

「りんご娘」は、青森県弘前市を拠点に「地元青森の活性化」などのコンセプトを掲げているアイドル。メンバーの名前はリンゴの品種からとられていて、とき、王林、ジョナゴールド、彩香の4人。2000年7月の結成からメンバーの卒業・加入を重ね、その活動は16年目に突入しています。

りんご娘4

全員お揃いの色分けされたワンピースにハイヒールという王道スタイル。コテコテの津軽弁でのMCや、リンゴのかぶり物は、まさに「青森のご当地アイドル」の姿。

オリジナル曲パートで披露したのは、「アルプス一万尺」のメロディにのせた自己紹介、「なんぼめじゃ!アポーパイ」に続いて、「青森から来ました農業活性化アイドル・りんご娘です!」の“りんご”にちなんだ3曲でした。

しかし一転、課題曲の「すきすきソング」と「オラはにんきもの」では、リンゴのかぶり物を脱ぎ捨て、“りんご”“青森”というキーワードを出さずに圧倒的なダンスと歌唱力で勝負していました。

りんご娘

もう、どう優劣をつけたらいいか分からないほど全グループが面白いパフォーマンスをしていました。そんな中で、なぜ「りんご娘」が観客からも、審査員からも最も愛されたのでしょうか?そもそも、人によって好みが違うのにどうやって審査をしているというのでしょう?

表彰式直後、審査員の1人である吉田尚記アナウンサーに率直に聴いてみました。

Q:「りんご娘」が優勝したのはなぜでしょうか?

吉田:「りんご娘」がかなり気になった理由は、他のグループと比べて圧倒的に「カバー曲がカバー曲に聞こえない」ところ。持ち歌みたいに歌っててスゴイと思った。もう1つすごいと思ったのは、「青森」「農業」「りんご」というコンセプトなんだけれど、実はそれらの特性のどれでもない所に、あの人たちの個性の核が生まれているところ。例えば「Negicco」を観ている人にとって、新潟やネギがどうでもよくなっちゃっているように。そこが強かったんだと思う。ご当地アイドルの域は超えている。審査員の中でも、わりと満場一致だった。

~「りんご娘」は去年の「愛踊祭2015」も決勝に進出。ときと王林の2人体制で出場し、無冠で終わりました。あれから1年が経ち、同じ舞台に上がるのだから成長していなければ優勝はありえない。ジョナゴールドと彩香を新メンバーに迎え、圧倒的に揃ったダンスを披露。完全なるパワーアップをして雪辱を果たしたのでした。~

Q:吉田さんは「アイドルネッサンス」のファンと公言していましたけど、フラットに審査したんですね。

吉田:アイドルネッサンスは知名度があるからこそ、優勝するには「圧勝」感がもっと必要だったということでしょうね。

Q:惜しくも優勝は逃したものの、吉田アナが気になったグループは?

吉田:一番最初にパフォーマンスした「フルーレット」はクジ運で損していたけどすごく良かった。あと「C-Style」面白いと思ったよ。一度観てみる価値があると思う。

フルーレット2

「C-Style」は「木更津発仏恥義理アイドル」というキャッチのヤンキー系アイドル。見てすぐに「スケバン」をイメージさせるスカート丈のセーラー服、さらにサングラスをして客席を睨んでいるという、出場者の中でも強烈なキャラクターという意味ではトップクラスだった。

吉田アナは「C-Style」を審査員としてのコメントで、「めちゃめちゃ風紀の乱れた学校の文化祭を見ている気分になって面白かった。コンセプトが強くて何をしても勝てるという状態。ただ気になったのは“飽きちゃいそうな気がする”こと。超~頑張っていて“良い人”なのが15秒くらいでバレちゃうからだと思う。最後の曲に入る前に“この人たち、もう1曲楽しいことしてくれるんだな”という雰囲気になってしまったじゃないですか。そこでもう1回危険な空気を出したらよかったのかなという気がしました。“良い人”の出し方が今後の課題だと思います」と評していました。

C-style

決勝まで勝ち進んだ10組のうち、「アイドルネッサンス」以外のグループは全て初見だったという吉田アナ。全国のエリアから集まっているだけあって、アイドル好きでも知らなかった実力者たちがまだまだこんなにいたということ。

その中で頂点に立った「りんご娘」。副賞として「musicるTV」(関東では毎週月曜夜1:26~1:51ほかテレビ朝日系)のマンスリーゲストとしての出演権を獲得したので、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。

「りんご娘」のWEB課題曲「すきすきソング」のパフォーマンスは下記youtubeで見ることが出来るので、要チェックです!

【取材・文:大塚早貴】