毎週月曜~木曜24時から放送中のラジオ番組「ニッポン放送 ミュ~コミ+プラス」から、6月1日(水)深夜放送分の、パーソナリティ吉田尚記とスペシャルゲストきゃりーぱみゅぱみゅさんのインタビューの模様を書き起こしでお届けします!
【きゃりーぱみゅぱみゅさん、「ミュ~コミ+プラス」に登場!<1/2>】
吉田:吉田尚記のミュ~コミプラス。どうもニッポン放送アナウンサーの吉田尚記です。今夜のゲストご登場いただきましょう。もちろん初登場のこの方です。
きゃりー:どうも、きゃりーぱみゅぱみゅです。
吉田:(さすが!)噛まないですね笑。
きゃりー:はい笑。
吉田:たぶん、スゲー言われるんでしょうけど。そしてやっぱりファッションイメージがもの凄く強い、ビジュアルイメージが凄く強いから、ラジオの時ってどういう感じでいらっしゃるのか、すごい気になってる人が多いと思うんですが・・・。
きゃりー:なるほど・・・。
吉田:今日は、チェックの、確かに柄は普通なんですが、カタチがすごい面白い服をおめしになっていますね。
きゃりー:これ古着で、昨日買ったんです。
吉田:買いに行くんですか? 自分で・・・。
きゃりー:買いに行きますよ。ま、でもふだんそんな原色とかはあんま着ないですね、カラフルな色は。
吉田:そうなんだ・・・。
きゃりー:黒が多いです笑。
吉田:そうなんだ笑・・・。たぶん世間のきゃりーぱみゅぱみゅファンイメージは全然違う方向だと思う。
きゃりー:普段が派手な服でカラフル麻痺みたいな感じしてるんで、平日はもっとモノトーンが多いですね。
吉田:やっぱり麻痺してくるんですね・・・。
きゃりー:麻痺してきますね。今回のジャケットとかもめちゃくちゃギラギラだったので・・・。
吉田:そういえば中高のとき制服でしたか?
きゃりー:制服でした。
吉田:ということは、ふだん学校ではおとなしかったわけですよね。
きゃりー:学校ではそうですね、普通におとなしいほうでした。
吉田:で、ファッションスイッチが入った・・・。
きゃりー:入ったのは、高校2年生の時に、偶然原宿を歩いてたら、雑誌のスナップ(雑誌の編集者)に声をかけられて、そこから自分ももっとおしゃれになりたいなと思って原宿系のお洋服、主に古着なんですが、1点もの見つけたり、リメイクしたりするのが好きになりました。
吉田:その、声をかけられたときっていうのは、まだものすごい尖ったかっこしてたわけでは・・・、
きゃりー:してなくて・・・。そうでもないんですけど、なにか惹いたのか・・・声がかかったんですよね。
吉田:声をかけられたのが嬉しくて、自分でなんとかしてみようと思ったらそこに創造性がブアーッて湧いてきた・・・。
きゃりー:そこから読者モデルを1−2年やるんですけど、読者モデルって難しいのが自分でプロデュースしていかないとダメなんですよ。自分でプロデュースしていく子がやっぱり人気があったり、頑張ってる人たちで・・・・。
吉田:そのときに、なんか自分プロデュースで、自分になにか着せてみようと思ったとき、他の人にはたぶん見えてない世界が見えちゃったんでしょうね。それって言葉になります?
きゃりー:えー何だろう、自分の居場所はここだって思いましたね。ファッションだし、原宿という街が自分に合ってるんだなって思いましたね。
吉田:そのときに、ふだん学校では普通に制服着ておとなしく行ってるわけでしょ、それがいきなり、自己表現としてスゲー個性的な服を着始めるわけでしょ。周りの人は「えっ?」っとかビックリしなかったですか?
きゃりー:びっくりしたりしてましたね笑。最初はどうしたみたいな感じでしたけど、(その後)「イケてない?」みたいになってましたね。
吉田:そのとき、周りで一番反応が激しかったのは?
きゃりー:母親ですね。けっこう着てた洋服が本当に派手で、髪の毛も、そんときはかつら被ってたんですけど、金髪とかだったんで、もう近所歩くときだけは、娘がおかしくなったって思われちゃうから、気をつけてって言われてました笑。
吉田:笑笑笑。近所用の「ステルス版きゃりーぱみゅぱみゅ」がそこにいたわけですね笑・・・。
きゃりー:なので、近所を出るときは普通の格好をしてて、遊びに行くときとかに、駅のトイレとかで着替えたりしてましたね。
吉田:変身ヒーローみたいだね笑。この瞬間から私はヒーロー!!
きゃりー:でもほんとそうですね笑。
吉田:いま、あっって思ったんですが、一番初めのきかっけはあったかもしれないけど、本当にそうやって決めようと思って、こう自分の個性ガーンって出すのって、怖かったりとかするじゃないですか、そこは、簡単に乗り越えられましたか?
きゃりー:まず、自分のファッションはこういうのが好きなんだと思って、こういう服着ようってなったんですが、デビューするタイミングは、きゃりーとしてデビューしますとなったとき、じゃどういうふうに、デビューさせていこうか悩みました。でも、やりたいことある?って聞かれた時に、自分のやりたいことはこれこれって言ったんです。そして一番最初の「PONPONPON」のミュージックビデオができたんですけど、やっぱかなりカオスな感じになって、これが世に受け入れられるものかどうか、けっこう不安もあったけど、別にどっちでもいいやと思ってました。
吉田:世に受け入れられるかどうか「どっちでもいいや」だったのね!!
きゃりー:なんか、自分たちですごく考えてできたものだから、これがヒットしたいとか、たぶんもっと世に受けて欲しいんだったら、そこまでどぎつくしなかったかもしれないし・・・。
吉田:笑笑笑笑、やっぱそうなんだ・・・。
きゃりー:もうちょっと可愛らしい路線で行ったほうが絶対受け入れられるんだろうなって思いました。いわゆるアイドルみたいな黒髪でぇとか・・・。でもまあ、自己満足ですね、常に。自分がイケてると思うことをやり続けるってことですね・・・。
吉田:ほー、じゃあ振り返ってみて、いまもくすぶってる人がいるわけですが、なんかしたいけれどどうしていいかわからない、ここまでの道を辿ってみると、これ大切かも・・・って思うことって何かあります?
きゃりー:万人に受けようと思ってないです。とにかく、自分がやりたいと思ってることをやり切ること。私って、マジで賛否両論ありますし・・・。
吉田:ハハハハハ・・・
きゃりー:超炎上したりするんです笑。
吉田:マジで「賛否両論、超炎上」ってスゲー良い!!!
きゃりー:そういうのにへこたれないで自分を信じることかなと思います。打たれ強くなっていきました。
吉田:大切なのは、万人受けしないことと打たれ強さ?
きゃりー:媚びないというか、世間に媚びないでやっていきたいなって思いますね・・・。
吉田:めっちゃ、説得力あるね。
きゃりー:なんか、いっぱいいるんですもん、世間に媚びてる人。いっぱいいるっていうとアレですけど、なんか「Theカワイイ感じ」とか「Theこれは絶対に受けるやろ」みたいなグループめちゃくちゃいるし、そんな中、自分ひとり、今23歳のままでは戦えないので、私はやっぱり、まだ誰もやったことないこととか、成功したことがないこととかに打って行きたいと思っています。
吉田:まあ確かに、ステージエンターテインメントとか音楽エンターテインメントってやり始めたらやり尽くすことって絶対無いですもんね。
きゃりー:そうですね、ただやっぱり規制がかけられてきてはいるかなと思います。最初の頃より・・・。
吉田:規制?
きゃりー:最初のころって無名だったから、けっこうエグい映像とか作ったりとか、テレビで流れてても大丈夫だった・・・。最初はあの「PONPONPON」ってミュージックビデオは口から目玉出したり脳みそがぐるぐる回ってたりするんですけど、それがだんだん世に出ていくことによって、あれは過激すぎるとか、ちっちゃい子も見るので、影響力が良くないんじゃないかとか、人気が出るほど言われてくるので、じゃあ、血の色を今回はピンクにしようとか、少し替えたりとかはしてます・・・。
吉田:逆に要は、新しい表現になっちゃうんですね・・・。
きゃりー:そうですね笑。ちびっ子のファンが多いから実はけっこう過激なの好きなんです。グロテスクなものとか・・・。でもなんかやっぱり、あんまり良くない影響も出たりするみたいなので、そういうのはちょっとフランクな感じに変えたりしてますね・・・。
吉田:フランクな感じ? あのピンク色の血はフランクな感じの象徴の一つ・・・。
きゃりー:はい、グロすぎないッて感じです笑。
吉田:そこですね、たぶん、媚びるのとは違う表現。やりたいことはやってますもんね、血出てるしね。代わりに色をピンク色にすると、規制されているようで、むしろ新たな表現になっちゃってる、素晴らしいですね。
きゃりー:ありがとうございます。
《きゃりーぱみゅぱみゅからのお知らせ》
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『KPP 5iVE YEARS MONSTER WORLD TOUR 2016 in Tokyo(TOUR FINAL)』
8月19日(金)開場17:30 開演18:30
8月20日(土)開場16:00 開演17:00
会場:日本武道館
詳しくはきゃりーぱみゅぱみゅ公式ホームページへ!